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ピートモスのピートとモスって?

5/15の豆知識の時に登場したピートモスについてが今回の豆知識です。
そもそもピートモスとは何でしょうか。
ピートとは泥炭と訳されると良く聞くかと思いますが、泥炭って何だろう?って思いませんか。使用する我々も何だっけ?ってなります。モスとついているから苔とかかな?とボンヤリ思っていることも多く、成り立ちは今回調べました。

ピート(泥炭)とは水辺に繁茂しているヨシなどのイネ科植物や、ミズゴケ、スゲなどが堆積し、完全に分解すること無く炭化したものだそうです。緯度が高く涼しい亜寒帯や寒帯では有機物の分解が遅いためこういった数メートルも積もった堆積層が広く分布しています。
二千年以上の前の地層を白ピート、八千~一万年以上前の深い地層から採掘されるものを黒ピートと呼んでいて、黒ピートの方が高品質、かつ酸性度も高いようです。
日本では北海道や東北でピートを生産していて、海外ではカナダや中国、北ヨーロッパ産があります。日本では特にカナダ産が多い気がします。

ピートなかでもミズゴケ由来のものをピートモスと呼ぶのですが、近年はヤシ殻繊維のココピートを代替とする場合があり、カルシウムなどで酸度調整が行われています。

園芸用に利用されるものは腐植度が3~5程度、そのままですと酸性度がph4.0前後となります。ブルーベリーやツツジ類の植物は酸性土壌を好むため、植栽時や施肥時にピートモスを混ぜると成長が良くなります。特にブルーベリーはほぼピートモスで育ててもOKなくらい酸性の方が上手く育ち、沢山の実をつけます。

また、ピートモスには保水性は保肥性に優れているため、土壌改良材としても大変優秀です。酸性が強いため、石炭やくん炭で中和させたり、製品として中和された「調整ピートモス」を使用します。
土として非常に軽い有機質用土になるため、ハンギングバスケットや屋上での植栽などにも向いており、この場合も調整されたピートモスを使用すると良いでしょう。

無調整も調整済みも使用するときは必ず十分に水を含ませて下さい。ピートモスは販売時には乾燥した状態のことが多く、軽くて荷運びは楽なのですがそのままでは植物の根が傷んでしまいます。しっかりバケツなど水が溜まる状態で土に水分を染み込ませて下さい。
土には肥料分は有りませんので、植え付け時には肥料を混ぜ込むことをお忘れなく。

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