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稲妻って稲の妻ってマジ?

雷の光のことを稲妻と呼びますが、どうして稲の妻なのかご存知でしょうか。

雷が鳴って近くの田畑に落ちると、稲が焦げて茶色くなっているのを見かけたことがありますか?
茶色くなったところ、その後どうなるか…


あら不思議。収穫量が増えるのです!


これは雷の放電によって、化学反応が生じ、大気中の窒素分子が活性化し「窒素酸化物」ができるからです。通常は大気中の窒素分子はそのままでは植物は吸収できないのですが、活性化された窒素酸化物は土中の水分に溶けて植物が利用できることに。つまり窒素肥料として植物が吸収することで、収穫量が増える、というわけです。
この現象、昔から知られていて、昔の人はだから雷の光のことを稲の妻、稲妻と読んだようです。

ちなみに妻といっても奥様を指すのではなくて、配偶者とかパートナーという意味です。奥様(女性)の意味が負荷されたのは明治以降なので、お間違いなく!

これは世界各地の農業にかかわる人々にはこの現象は知られていて、人工的に窒素固定方法(ハーバーボッシュ法)が開発される以前では、雷をありがたがる文化があちこちで見られます。
日本では神社のしめ縄にギザギザとした白い紙が飾られるのを見ますが、あれも稲妻を表していると言われています。

こうした自然現象(災害?)が植物にとってもたらす効果は、他にも様々あります。
有名な言葉としては「ナイルの賜物」でしょうか。アスワンハイダムが出来るまではナイルは氾濫を起こしていましたが、豊かな農作物ももたらしてくれました。
怖いな、と思った自然現象も、時として植物を通して私達に恩恵をもたらしてくれるのが凄いです。

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