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植栽時の支柱の役割

樹木を植える際や、野菜などの栽培の際、また宿根草で背が高くなって倒れそうな場合、支柱を行うことがあるかと思います。支柱と言っても用途も目的も樹種等によっても変わってきます。
今回は樹木を植える時に行う、鳥居形とか1本支柱等についての豆知識です。

樹木を植える時、多くは根を切られて植栽地に持ってこられます。根が無いため樹木自体を支えることが出来ないので、強い風等を受けると倒れてしまいます。また風で樹木が揺れてしまうと、植えてしばらくたっても根が十分に張れない場合もあり、時間がたっても安定しないこともあります。
そのため、樹木の根張りのためには、欠かせないものなのです。

日本では植栽時の支柱は、鳥居形に組まれた支柱や、1本を斜めに樹木に当てる1本支柱、ワイヤーで支えるワイヤー支柱、地下に基礎を埋め込む地下支柱、生垣などを支える生垣支柱等があります。

支柱を設置する上でいくつか注意すべきことがあるのでご紹介致します。

①不必要に長く設置しない→5年ほどで様子をみて撤去を
樹木が地上部を支える支持根の発達が悪くなる場合もあります。支柱に結びつけている場所より下部は風等の振動にさらされなくなるため、幹が貧弱になる場合もあって、上部と下部でのバランスが悪くなり折れやすくなる場合もあるため、支柱は出来るだけ5年経過したら取り外すといいと考えられています。
また、支柱の素材はワイヤー以外は丸太や竹などの自然素材が使われますが、それぞれ3~5年ほどしか耐年性しかないため、たとえ見た目が綺麗でも腐ってないかどうか等をきちんと確認する必要があります。
もし、5年経過しても発根が悪く、倒れたり傾く樹木は、その他の何らかの原因で根茎の発達が見られないということなので、樹種を変更したり、土壌調査をして原因を究明するのをおすすめします。

②結束は縛り直して幹の成長を阻害しない
支柱に樹木をくくりつけている紐はできれば1~2年に1回は縛り直す方がいいでしょう。
樹木は徐々に成長し、幹が太くなってきます。食い込んだ紐はなかなか取れませんし、最悪そこから折れる場合もあります。見た目もよくありません。

③支柱管理の計画をたてる
支柱設置後のメンテナンスが必要なことが上記から分かります。そのため植栽前に支柱管理の計画をたてておいて欲しいです。樹木管理の際にチェックする項目を作っておくと、忘れずにいいと思います。

ただし、ビル風の影響が常にあったり、屋上などの強風が吹く場所、海沿いや、5mを超えるような樹木を植える場合は、もうすこし長く支柱をしたり、常に必要になる場合もあります。支柱の取り扱いは環境や樹種、樹高によって変わりますので、その都度ご相談下さい。

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