和庭園でよく見かけるトクサ。
名前の由来は物を「研ぐ草」からきていると言います。
実はトクサは物を研ぐことが出来るのです。
紙やすりなどが一般的な現代でも、高級な「つげぐし」の歯や、漆器の木地加工・磨き上げる作業工程に使用されています。クラリネット等の木管に見られるリードを磨く時にも使われる場合があります。
そのままではツルッとした見た目のトクサですが、物を研ぐ時には一手間必要です。
それは茎を煮て乾燥させること!
そうすると細かいザラザラとした質感を指で感じることができます。これは、最も目の細かい紙やすりと同等だとか。実際に煮て乾燥させてみましたが、なんとも言えないざらつきがあって、なるほど、物を研ぐことができそうです。
音楽家の滝廉太郎は常々トクサで爪を磨き、身だしなみに気を使っていたそう。
トクサは一度庭に植えると後からどんどん増え、困ることも多い植物ですが、意外な利用方法があったのですね!?