
年輪とは
樹木の断面には成長輪と呼ばれる同心円状の模様が形成されます。その成長輪のうち、1年に1本ずつ増加するものを年輪と言います。
春~夏には軽軟で淡い色の年輪がつくられ、秋には重硬で濃い色の年輪がつくられます。そのため、秋につくられる年輪は密度が高く、耐久性が高い傾向にあります。
また、年輪から、樹木の樹齢や、過去に起こった自然現象(台風、地震等)や気候変動(降水量、日照等)等を読み取ることができます。このように過去を読み取ることが可能な年輪は、歴史を知るための手段として様々な場面で活用されています。
近年では、読み取った過去の気候変動から未来の気候変動を予測する研究が進められています。
自然災害が多い日本で、より確実な予測が可能になれば、事前に対応策を考えることに役立つと期待されています。
様々な要素を秘めた年輪、もし見る機会がございましたら、その樹木の過去を想像してみてください。
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