街ではそろそろバレンタインの準備が始まっていますね。今日はチョコレートの原料、カカオについてです。
最近、健康のためにチョコレートを食べるという習慣が広がりつつあります。チョコレートに含まれるポリフェノールには主に老化防止や体内の酸化を阻止する作用があると言われています。
特にビターチョコレートはカカオの含有率が高いため、ポリフェノール摂取に向いていると思われます。
では、原料となる実をつけるカカオはご存知でしょうか?
熱帯植物園などで見かけたという方もいらっしゃるのではないかと思います。
カカオは中央アメリカから南アメリカあたりの熱帯地域が原産で、幹生花と呼ばれる幹から直接花をつけ、幹にそのまま実がなります。パパイヤやドリアンも同じ幹生花と言われるものです。
カカオの樹は非常に限定された条件のもとでしか発育しないことが有名で、平均気温27度以上、年間を通じて気温の上下幅が狭く、さらに高温多湿が必要とされています。また温度や降水量の面でも限定されますが、それ以上に必要になるのが風除けや日除けのための樹木も必要とか。驚きますね!
ですので日本での路地栽培は不可能、カカオは輸入にほぼ頼っています(伊豆などで温室栽培はあります)。
カカオの主な生産国はブラジルやエクアドル、ガーナやインドネシアです。はるばる日本に来たのかと思うと、カカオの苦味も味わい深くなるかも!?