1/29の豆知識に引き続き、梅の話の続きです。
梅は梅でも、実について。
梅干しはお好きですか?
梅酒や梅シロップはご家庭で作られたりしていますか?
梅の実には実は毒があることが知られています。
梅の実だけではなく、バラ科の植物の葉や未熟な果実や種子には青酸配糖体が含まれており、未熟な種子や腸内細菌が持つ酵素の作用でシアンを生成する事があります。それを食べた時に胃酸によって有毒性を発揮する恐れがあり、痙攣や呼吸困難、麻痺、また死亡すると言われています。
ただ、胃酸や胃の消化酵素だけではシアンの生成は起こらないため、中毒の危険は大量に未熟な種子を噛み砕いてその酵素を併せて摂取した特殊なケースに限られるとのことです。例えばアンズを300個食べたり、梅の実300個食べたりしたら危険です(子供なら100個)。そんなに食べられないので、梅の実で死亡することはありません。
ただ果肉よりも種の方が10~20倍の青酸配糖体が含まれるため、未熟な青い梅を種ごと食べるのは止めましょう。
幼児などが青梅の果肉をかじった程度ではほぼ心配はありませんし、梅酒の青い実や梅干しの種の中身などはアルコールや塩分、天日干しの熱によって酵素が失活し、毒性は低下しています。
それより、昨今は過敏症やアレルギー症状の報告が多くあるそうです。
食べて気分が悪くなったり、かゆくなった場合は一旦食べるのを止めて下さいね。