シーボルト著『日本植物誌』(1835年から1870年にかけて30冊刊行された)に紹介されたヤマアジサイ、シチダンカ。その後長らく野生で見つかることがなく、幻のアジサイと言われました。
1959年(昭和34年)に六甲山系内で再発見され、あまりの可愛らしさに一大ブームとなりました。
神戸市立森林植物園では多くのシチダンカを栽培し、梅雨から初夏にかけて爽やかな青色と可愛らしい星型の花を楽しむことが出来ます。他のアジサイより少し早めの花期なので、見たい方は気をつけて下さいとのこと。
森林植物園のあじさい園の整備・剪定をさせて頂くことがあるのですが、花が咲いていないと殆ど見分けが付きません。やや枝がほそいかな?という感じです。
シチダンカはヤマアジサイの八重化した品種だと言われます。八重は雄しべが変化したものなので、自然繁殖しにくくなっているのではないかと言われています。