街路樹などで、強剪定が行われた時に幹や枝の途中から沢山の芽が出ているのを見かけたことがありますでしょうか?そういった芽の出方を胴吹きといいます。
頂芽が無くなり、残された枝や幹から胴吹き枝(芽)を出し、急激に成長を行って早く光合成機能を回復しようとします。樹形を修正したり、小さく作り直す場合などで行われる剪定方法として利用されています。
ですが、クロマツやアカマツは先端を切除しても胴吹き枝を出しません。
クロマツ、アカマツの枝は先端部分に翌年の冬を超す芽を作り、枝の途中に芽を作りません。
先端の冬を超した芽は翌年の春に全て発芽し、その年の枝となります。発芽が出来ない芽は死んでしまいます。
このためクロマツ、アカマツの幹や枝には潜伏する芽は形成されないので、もちろん長く休眠状態となる芽は無く、胴吹きが出ないとされています。
そのため、松は強剪定で樹形を縮めようとすると先端の芽が無くなり、枝枯れを起こしたり、枯れてしまうこともあります。剪定の際は注意が必要です。