樹木は枝の状態をよく見ると色々なことが分かります。
【下り枝】
栄養分の吸収が盛んな太い枝は、枝の自重で幹から剥離する危険があります。危険かどうかを見分けるには、枝の付け根の下側にアコーディオン状のシワがあるのが特徴です。
枝が裂けた場合、幹に上部から下部へ抉られたような跡が残り、その後の生育に良くない影響があるため、もしこのような下り枝を見つけたら、できるだけ枝を短く切り込んで裂けないようにしましょう。
【雷の跡】
下り枝に似た裂け方をしているが、幹の上部から地盤にかけて一直線に縦状に裂けている場合は落雷が原因です。よく見ると焦げたような跡がある場合もあります。
上部に落ちた雷の熱が樹液を通るため、やけど状になります。
【幹上部の枯れ】
何らかの原因で根が傷むと、幹先が枯れます。原因には水分不足や根腐れ、土層厚が少ない等が考えられます。
原因を取り除くためには、大規模な土壌改良や植え直しなどが必要となります。
もし幹や根本から胴吹きやひこばえが出ている場合は、切らずにそのままにしましょう。胴吹きやひこばえについた葉で栄養分を作り発根を促すからです。
胴吹きやひこばえが見当たらない場合は、徐々に枯れた部分が広がり、やがてその樹木は枯れます。