チャドクガって知っていますか?
造園界で一番に恐れられている虫、毒蛾です(2番はイラガかカマキリムシか…)。お茶の木やツバキの葉に発生することからチャドクガ(茶毒蛾)と呼ばれています。
他に、サザンカやウバメガシ、ヤマモモ、落葉樹のヒメシャラ等に発生することもあります。
幼虫期はいわゆる毛虫の外観で、写真のように肌色から大きくなるに連れて徐々に黒い斑点模様が出てくる毛虫です。
無数の毒針を持っており、刺されると赤い発疹、かゆみ、炎症、かぶれ、痛みを生じます。この皮膚炎はすぐにはひかず、2~3日、長い時は何週間も苦しむことがあります。
また毛虫に触ったりして刺されるだけではなく、チャドクガがいる木の下を通ったり、風下にいるだけで細かい針が風にのって接触する場合もあります。もちろん、そんな時もアレルギー反応はおきます。
また、卵や成虫の蛾にも毒針があるため、不用意に触ることは絶対してはいけません。
チャドクガが発生しないように、また発生しても軽くするためにはどうしたらいいのでしょうか?
一番は薬剤散布です。卵がかえる4月・10月に殺虫剤散布をすることはもちろん、冬に葉裏で見つけた卵を処分することも大切です(その時にも手で触らないように注意!)
また、以外にもチャドクガは鳥に好まれて食べられるため、葉を透かし剪定しておき、鳥に見つけられやすくしておくことも効果が軽減するコツなのです。
一番は目視での発見です。被害が広がる前に見つけて駆除しましょう。
もし刺された場合はチャドクガに触れた周辺にガムテープをそっと貼り、剥がして毒針を取り除きます。
強い流水、そして泡たてた石鹸でそっと洗い流します。
抗ヒスタミン軟膏かステロイド剤を塗ります。薬が手元に無い場合は、近くの皮膚科や薬局に速やかに行って下さい。
衣類にチャドクガの毒針が付いた場合は、50度以上のお湯に浸すと無毒化されます。乾燥機にかけたり、煮洗いしたり、スチームアイロンをかける等も良いでしょう。
他のものと一緒に洗濯機に入れるのは絶対に止めて下さい!!
チャドクガに刺されると本当にのたうち回るように痛いしかゆいし腫れるし熱をもつため、絶対に軽く思わないようにして下さいね!!!