冬が近づくと、店頭に現れる花「シクラメン」。美しい花色やしなやかな花弁、独特な丸い葉。お歳暮等の贈答用などでも大活躍です。
シクラメンは別名「豚の饅頭」と言われるのをご存知でしょうか。
中世の時代、中東やトルコ産の一部のシクラメンの塊根が豚の餌になっていたそうです。そのため花を英訳で「sow bread=雌豚のパン」と言っていました。
植物学者の大久保三郎がこの英訳を見て、パンを饅頭と日本語に訳してそうです。
パンを饅頭と訳すところに、時代を感じますね。
シクラメンはその他にも「カガリビバナ」とも言われています。
花弁が篝火に見えるなんて風流ですね。
ちなみにシクラメンの野生種は現在絶滅危惧種となっています。密かに採集され売られるなどしているのが主な原因のよう。悲しいことです。