ハナイカダ

5月ごろ、野山を歩いているとアレ?と思う花が葉の上に咲いているのを見つけることがあるのでは無いでしょうか?

落葉の低木で、大きくても2m程度、若い枝は緑色をしているこの木は、ハナイカダと呼ばれています。

葉の縁は低い鋸歯があり、楕円形で淡い緑色をしていて、その中央にポツンと花。

葉の上の花が複数なのは雄株、ひとつしか咲いていないのは雌株です。

葉をイカダに見立てると、なるほどハナイカダだ!と納得の名前の植物。昔の人、センスがいいですね!

 

ちなみに何故、葉の中央に花が咲いているのでしょうか?

本来、花は枝の先端に生殖用の葉が集まったものであり、芽の出来る位置に作られるとされています。

通常は葉に花が付くことはありません。ハナイカダの場合、進化の中で花序が葉脈からでたもので、その軸が葉の主脈と癒合したためにこの形になったのではないかと考えられています。

そうなった理由はまだ分かっていませんが、有力な説に虫(蟻?)が花粉を運ぶのではないか?というものがあります。地味すぎる花には、蜜はたっぷり。

確かに蟻に蜜を吸わせて花粉を運ばす戦略なのかもしれません。