カシューナッツをご存知でしょうか?あの勾玉のような形の美味しいナッツですね。
日本ではよく食べられているのにも関わらず、栽培できないため、どういう木に成って、どういう実なのか知らないことに気付き、調べてみました。
カシューナッツは中南米原産のウルシ科のカシューの木の種子のことを言います。カシューはりんごのようなぷりっとした実をつけるのですが(カシューアップルといいます)、その実の真下に種子をつけます。種子の殻を割ると、お馴染みのカシューナッツが出てきます。
カシューアップルと呼ばれる実の部分は生でも食べることが出来て、渋みのある桃のような味わいだそう。絞ってジュースにしたり、発酵させてお酒にすることもあるのだとか。
また、殻の部分からはカシューオイルという油が採れます。塗料に使われたり、バイオプラスチックとして容器として使用されています。
また木の幹も建材などに利用されており、植物部位全体が余すこと無く利用できる、素晴らしい植物だそうです。
種子であるカシューナッツはご存知の通り、鉄分や亜鉛など様々な栄養があるばかりでなく、糖質が多いことからエネルギー補給として優れた食品として有名です。
しかし生ではアナカルディウム酸やカルドールなどの刺激成分、また青酸配糖体であるアミグダリンなどの毒物を含んでおり、高温加熱による除去処理を行われていないと食べられません。
もちろん、市場で並んでいるカシューナッツは加熱処理されていて無害なので、美味しく食べることが出来ます。
カシューナッツを食べることを思いついたかつての人々に感謝しつつ…ぽりぽりぽりぽり…