カーネーション、日本名はオランダセキチクという花は、母の日以外にも花束などにお馴染みで、古くから親しまれています。
弊社がある兵庫県の南、淡路市ではカーネーション栽培が盛んで、あちこちに大きな温室を見ることが出来ます。
カーネーションはナデシコ科の多年草で、南ヨーロッパや西アジアが原産だと言われています。花は四季咲き性、主に4~6月に咲くそうです。
花壇ではあまり使われないのは、日本の気候が高温多湿や梅雨があるせいです。カーネーションは原産国同様に乾燥した気候を好むため、生産は温室が欠かせません。
ただ、最近では高温多湿に強く、耐病性のある花壇向きの品種も開発されています。
花壇で育てることが、もっと出来るように成るかもしれません。
さて、母の日にカーネーションを贈る習慣は、アメリカから始まりました。
アメリカの南北戦争で負傷兵のケアを献身的におこなっていたアン・ジャービスという女性がいました。その女性が亡くなった2年後、娘のアンナは5月12日に追悼式を教会で開き、アンが好きだった白いカーネーションを参加者に配ったのが起源と言われています。
それから5月の第2日曜日を母の日として、カーネーションを贈る習慣が始まりました。
日本には明治末期頃に教会で行われたイベントによって広まったと伝えられています。
贈るカーネーションの色は、花言葉にあわせて使い分けられているようです。
赤いカーネーションには「母への愛」や「純粋な愛」、「真実の愛」などの意味があり、最も母親への想いが込められるでしょう。
白色は「尊敬」や「私の愛情は生きている」という意味があるため、亡くなった母親をしのんで贈る花として定番です。
また、ピンクには「感謝」や「気品」「温かい心」「美しい仕草」などの意味があり、こちらも母親に伝えたい想いが込められるので素敵ですね。
遺伝子組換えや着色で作られる青いカーネーションは「永遠の幸福」という意味があります。こちらも母の日に良いですね。
古くから高貴な色とされる紫のカーネーションは「誇り」「気品」です。生前ももちろん、亡くなった母親へのプレゼントにも良いでしょう。
オレンジには「熱烈な愛」や「純粋な愛」という意味があるので、母親には不向きかもしれません。恋人や夫婦間での花束に適しています。
黄色は「軽蔑」「嫉妬」の意味があり、主として花束に使うのはやや注意が必要。花言葉を知ってる方には躊躇しますね。