早春のまだ肌寒い中、花屋へ行くと目につく花が。サイネリアとかシネラリアと呼ばれるキク科の花です。
以前は「シネラリア」と呼ばれることが多かったのですが、「死を連想させる」ということで、最近はもっぱら「サイネリア」という名前で流通しています。
非常に華やかな様子で、花束や鉢植えでのプレゼントに重宝します。
サイネリアは1月から4月ごろまで開花するため、冬の花がない時に重宝する植物ですが、育て方には注意が必要です。
寒い頃に開花するので寒さに強いと思いがちですが、霜や寒風に当たると枯れます。
比較的温暖な気候(近畿であれば大阪や神戸の瀬戸内海側)の花壇では木の下や軒下でも越冬しますが、その他では室内に入れる必要があります。
室内に入れる際も注意が必要です。窓辺の冷気や、昼間のポカポカ陽気には当てないようにしましょう。やや肌寒いくらいの気温が花を長持ちさせます。
鉢植えを買うと、沢山の花が咲いています。実は売っている時に咲いている花はごく一部。下には沢山の蕾を持っているため、花が終わったらこまめに花がらを摘み取ると、後から後から花が咲いてきます。
枯れた花をそのままにしておくと、下にある蕾が咲かなかったりするので、ぜひ花がらは取って下さい。
また、鉢に比べて花や葉が大きく成長しているため、沢山の花や養分を必要とします。また室内はエアコンの影響で乾燥するので、水切れしやすくなります。
そのため、水はしっかりやりましょう。ただし鉢皿に水を貯めないよう注意して下さい。加湿は厳禁です。
水やりの時に10日に1回ほど液肥を混ぜると肥料切れがしにくく、花の大きさや量も良くなります。
サイネリアは高温加湿に弱いため、一年草と割り切って下さい。
ゴールデンウィークを過ぎた頃には日本では駄目になります。夏越しは出来ません。
諦めて下さい。