近年、日本の食卓に根ざしたハーブ。
一般的にハーブとは、料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されているものを指します。中には鎮静や興奮などの作用があります。
種子や実、根、樹皮などについては香辛料と呼ばれますが、苔から大木まで、葉や茎や花や実などに、香りや薬効がある有用植物全体をハーブとして扱う場合もあるとのこと。
元は野草や野木を意味するラテン語の「herba」が語源で、変化して英語で「herb」となったそうです。
ハーブに分類される植物で樹木では、モクセイ科が有名ですね。
オリーブやゲッケイジュ(ローリエ)と言われるとピンと来る方も多いと思います。
カレーやシチュー等の香りつけに使われるゲッケイジュ。また実は食用や油に、葉はお茶にできるオリーブも古くから使われてきました。
日本ではクチナシやサンショウでしょうか。柚子やスダチなどの柑橘系もありますね。
どれも和食には欠かせない、食欲をそそるハーブです。もちろん、薬効もあります。
柚子などの柑橘系は今は欧米でも大変人気があるそうです。
また、日本でも日本以外でも多いハーブ類として有名なのはシソ科の植物です。
香り高く、味もよく、様々な薬効があります。
梅干しに欠かせないシソは勿論、刺し身などの大葉といったいわゆる和ハーブ。
そしてバジルやミント、タイム、ローズマリーやセージなどの地中海料理に欠かせないハーブなど、様々な品種があります。
シソ科を見分けるのは大変わかりやすく、茎の断面が四角くなっています。
それからキク科も様々な品種があります。
日本人にお馴染みのヨモギは香りは勿論、栄養価も高く、どこでも生えていることから各地の名産にもなっています。
またローマンカモミールやジャーマンカモミールなども良い香りで、紅茶などには欠かせません。薬効も高く、古くから利用されています。
セリ科もたくさん活用されていますね。
日本ではセリの他には、ミツバもセリ科ですね。
最近ブームとなっているパクチー(コリアンダー)もセリ科に属しています。
以外なところでは、ニンジンなんかもセリ科です。ハーブとは言えませんんが(野菜です)。
ニンニクはユリ科に分類されることもありますが、現在はヒガンバナ科となっています。お間違いなく!
ワサビはアブラナ科ですが、あまり近くで見ないためピンと来ませんでした。
また、ナス科にはトウガラシという一大勢力があります。
ハーブには多様な品種と様々な薬効、そして長い歴史があります。
そしてとても身近にハーブの世界があり、近くの道端でも展開しています(タンポポなんかもハーブですよ!)。
貴方の近くにある雑草の中にも、素敵な出会いがあるかもしれません。