昔からの知恵として、米のとぎ汁を植物にやると良いという話を聞いたことがあるでしょうか?
しかし最近はコレ、良くないという話があります。
実際、米のとぎ汁をやっていて悪臭がした、コバエが発生したなどありませんでしたでしょうか?
今回は米のとぎ汁について、植物への影響のお話です。
米のとぎ汁には、確かに栄養成分として、タンパク質や糖質、脂質、ビタミンなどが含まれています。しかしこれらの栄養成分はぬかに含まれているほどの量ではなくわずかで、しかも人にとっては栄養ですが植物にとっては必ずしも栄養ではありません。
特にタンパク質は土を固くしてしまうので、よくないのです。何より、タンパク質は害虫やカビの発生の原因となってしまいます。
また、とぎ汁は土中で発酵すると土の中にある窒素成分が使われ、土壌が窒素飢餓となり植物の元気がなくなります。
ではどうしたら良いのでしょう?
もしとぎ汁をうまく利用したいのでしたら、あらかじめ発酵させておくという手があります。
「米 とぎ汁 発酵」などで検索すると、様々な発酵方法に行き当たります。参考にしてみてください。
簡単に言うとペットボトルに米のとぎ汁を入れ、糖分(黒糖など)や塩分、EM(発酵型の乳酸菌、酵母、市販されています)をいれて約1ヶ月発酵させるというもの。これを月に1~2度植物にやると効果があるそうです。
ただし、とぎ汁だけでは栄養は足らないこともあります。定期的な施肥は別で行う必要があります。
昔からの知恵ですが、安全で効果的になるよう使い方を見直してみてはいかがでしょうか。