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キンモクセイを咲かせよう!

今週はみんな大好き、キンモクセイの話です。
キンモクセイは中国南部原産の常緑小高木で、日本には江戸時代に雄株が渡来。
挿し木で北海道以外の日本中に増やされ広がったと言われています。
そのため日本では結実しません。
丈夫で育てやすく、しかも美しい花と香りで昔から今まで大変人気がある植物です。
ただ、日本で汲み取り式便所が主流だった頃は、悪臭を緩和するためトイレ近くに植えられる事が多く、一定の年代より上では「トイレの香り」と言われることもしばしばです。

あまりに堅強なため、育て方を気にされる方が少ないのですが、もちろんキンモクセイも気を付けたいこと等があります。

キンモクセイは寒さに弱く、また大気汚染に弱い性質があります。
弱ってしまうと花の数が著しく少なくなることもあり、植える場所に注意が必要です。
耐陰性がありますが、日当たりが良いほど花はつくため、日当たりの良い場所に植える方が良いでしょう。

土壌はやや湿り気のある、肥沃な土壌が適しています。乾燥に弱く、夏場は水切れに注意が必要です。生育や花つきが悪くなるので水やりをしっかりやることと共に、葉水も効果的です。
既に植わっていて、ちょっと花つきが毎年悪いぞ?と思われた方は、土壌に有機質を混ぜたり、マルチングをして土が乾燥するのを防ぐと良いでしょう。

害虫はカイガラムシ類やハダニが発生しやすく、それらが病気を持ち込むことがよくあります。
樹形的に鬱蒼としやすいキンモクセイ。混んでしまった枝葉は透かす必要があります。
剪定作業は心梢が伸びる早春に行います。春に花芽をつけるので時期や切り方に気を付けて下さい。

肥料は2月下旬から3月頃に、寒肥として有機質肥料を施すと効果があります。

比較的育てやすいキンモクセイ。折角毎年良い香りのする花をつけるのですから、是非もう少し手をかけてやると、もっともっと花をつけてくれますよ。

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