ネムノキってご存知でしょうか?
マメ科のネムノキ属の落葉高木です。六甲山に登ると、6~7月頃、花を見かけることがありますね。ピンク色のフワッとしたかわいい花です。
日当たりを好み、マメ科らしい対生の葉を付けます。
マメ科というところから分かるように、豆が10月頃できます。残念ながらこの豆は食べられないようですが。
葉が良く似ている植物でオジギソウがあります。
オジギソウは葉に触れると、葉が閉じます。
ネムノキは触っても閉じませんが、夜になると葉を閉じます。
この性質から眠りの木が転じて、ネムノキとなったと言われています。
花は葉と逆で、夕方頃に花開き、朝に縮んでしまいます。
ですので、日中はあまり綺麗に見えず、パッとしません。
葉が閉じる理由は諸説ありますが、夜は光合成の必要がないからとか、葉が閉じることで花を目立たせ、花粉媒介者(蛾など)を呼びやすくするためではないかと言われています。
最後に、この木なんの木気になる木(日立)のCMは多くの方が知っていますね?
あの特徴的な美しい木、「モンキーポッド」というのですが、分類上はネムノキの仲間です。
日本ではあんなに雄大に育つネムノキを見たことがないので、驚きです。
CMのモンキーポッドはハワイ・オアフ島にあるモアナルア・ガーデンの木です。