秋になり雑草の中に入ると、服に様々な種子が付いていることがありませんか?
いわゆる「ひっつき虫」や「くっつき虫」と言われます。地方によれば「ひっつきもっつき」や「あばづぎ」と呼ばれています。
ひっつき虫は多くはかぎ針状になっていたり、逆さとげになっている種や果実の俗称です。
人の服や動物の毛に絡んでいて、容易には取れないこともあります。
植物の戦略として、子孫を広げていく際に自力ではなく人や動物などの移動するものにくっつくことで生育地域を広めていきます。
人や動物には種子を運ぶメリットは無く、時には傷がつくこともあるようです。
くっつき虫には様々な種類があります。
鉤(かぎ)を持つ、オナモミは特に有名でしょうか。
また、鉤でも細かい鉤が密生するものとして三角形のヌスビトハギやヤエムグラがあります。いつも間にか服にびっしりとついていて、うわ!って思った経験がある方も多いと思います。
特にこのヌスビトハギやヤエムグラは服に付くとなかなか手で取れなくて難儀しますね。
その場合はウエットティッシュや拭き取りシートなどで擦ると良いと言われます。
シートの細かな繊維が鉤にしっかり絡むことで取り外すことが出来るようです。
お試しあれ。