エノキという樹木をご存知でしょうか?
昆虫が好きならオオムラサキやヤマトタマムシ、ゴマダラチョウの食草と聞くと、「ああ、あれ!」となる方も多いと思います。
また歴史が好きな方だったら、一里塚の木と言われると合点がいくと思います。
江戸時代、街道整備際に一里ごとに植えられて、旅の目印になってきたアレです。
エノキはケヤキと同じニレ科で大木に育つため、ランドマークとして良かったのでしょう。
寿命が長い木なので、各地で大木になっているものを見かけます。
大木になったエノキは御神木になっていることも多いですね。
実はエノキ、縁の木に通じることから、縁切りや縁結びの木として信仰されることもあります。エノキの葉を持ち歩くと縁が切れるなどと昔から言われています。
エノキの実は小さくて可愛らしいのですが、熟すと橙褐色になって、食べられます。味は甘く、鳥によく食べられているのを見ますが、もちろん人間も食べられます。
かつては一里塚で実を食べていたのかもしれません。
また新芽も食べることが出来るようです。ただし食糧難の時代に食べられていたという記述があるので、もしかすると美味しくないのかもしれません。
どなたかレポお願いします。
余談ですが、実や新芽よりもエノキに関する間近にあるものといえば、「エノキダケ」ではないでしょうか。
株元や枯れ枝に出来るのがエノキダケ(コナラやカキにも出来ます)です。
エノキダケを語り始めるとまた長くなるので、今回はこれまで。