病虫害が発生した時、薬を使って殺虫、殺菌を行うことがあります。
弊社では取り扱う薬剤を吟味し、用途に注意している以外のも、保管等は責任者が管理しています。
薬自体の容量はラベルにかかれているため守りやすいのですが、意外と用法は教えてもらわないと知らないもの。
今回は展着剤についての豆知識です。
展着剤というものをご存知でしょうか?
もしかすると一般の方には聞き慣れない言葉かもしれません。
農薬を散布しても植物の葉や害虫に散布液が付着せず、多くが流れ落ちてしまうことがあります。実は植物や害虫体表上には水を弾くワックスや糸状の物質があり、散布液は簡単には付着しません。
そのため、界面活性剤が主成分となる展着剤を使用することで、薬の効果を安定させる必要があります。
界面活性剤には、吸湿、湿潤、浸透、乳化、分散、洗浄、吸着、帯電防止、殺菌など様々な効果があるそうです。
展着剤の容量はボトルなどに書かれている通りです。
用法については、ポイントがあります。
薬剤散布をするために薬が入った液を作る場合、展着剤はどのタイミングで入れたらいいのかお分かりですか?
まず、薬剤を作る場合は容器に水を入れます。その後、展着剤を入れます(商品によって違う場合があるのでラベルを御覧ください)。
つまり乳剤などを入れる前に入れる必要があります。
なぜなら、展着剤は薬を水中に分散しやすくなる作用が有るからです。
これから虫と戦う時期。
是非覚えておいて下さいね。