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ヤマボウシについて

初夏に山を歩いていると、木々の間に美しい白い花のようなものを見かけます。
太陽に向かって咲く、ヤマボウシです。
花弁のように見える白い総苞片が4枚、真ん中に球状のが見えるのが花です。
花は秋に丸く球形になって赤く熟し(集合果という)、食べることが出来て、しかもなかなか美味しいです。
似た花にハナミズキがありますが、こちらは集合果にはならず、果実が分離しているのが特徴です。
花や実も良いですが、美しい紅葉も見ごたえがあります。
実と一緒に赤く染まったヤマボウシの風情は、花の楚々とした雰囲気とは違い、ゴージャスな紅葉です。

ハナミズキは山では谷筋などに自生し、水はけが良いが水分が常に存在する場所に育ちます。また木々の合間の半日陰なった場所で良くみかけます。
現在、シンボルツリーや庭木などに人気のハナミズキですが、自生場所から分かるように、乾燥や西日が当たるところは育てるのに適しません。
もしそういったところに植えると、夏に乾燥して葉の回りが枯れたり、枝枯れなどをおこし、最悪枯れてしまう場合があります。
植える場所に注意して下さい。

やっかいな病気などには特に注意するものはありません。
ハナミズキがかかるハナミズキ炭疽病というものがありますが、それに抵抗性があります。

ただ、害虫はまあまあつくため、アブラムシやカイガラムシには注意が必要です。
前回、アブラムシについて書きましたが、アブラムシは様々な虫・病気を媒介するため、他の庭木と同様に発生次第駆除が必要です。
また、時々テッポウムシ(カミキリムシ)がつくことがあります。
テッポウムシはモミジなどにつくことが有名ですが、ヤマボウシも対象になることがあるため、見つけ次第必ず捕殺をお願いします。
木の根本におがくずのようなものがあったら疑って下さい。

ヤマボウシには実を食べる品種(ビッグアップル)、葉が斑入りのウルフアイ、赤みがかった花をつける源平やサトミ、黄色の花をつける金陽などがあります。また常緑のトキワヤマボウシ(ホンコンエンシス)などの中国原産の品種もあります。
近年、とても人気なヤマボウシ。これからも様々な品種が出てきそうで、楽しみですね!

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