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花の業界におけるコロナ禍の影響について

お久しぶりです。
今回は花の業界におけるコロナ禍の影響についてお話したいと思います。

コロナ禍に入り、度々ニュースになっているのでご存知の方も多いかと思いますが、花卉業界は大きな影響を受けています。
新型コロナウィルスが流行り始めた2月頃から花卉業界では大事な行事、バレンタインデーやホワイトデー、卒業入学、退社に入社、母の日父の日などがありましたが、切り花の売れ行きはどこも滞りました。
通販などを工夫したり、いち早く店舗をオープンさせたりしても、なかなか客足が未だに戻らないのが現状です。
農家にもよりますが、毎日何千本も廃棄するなどを良く聞く状況で、経済的な打撃は深刻です。

ただ、在宅勤務などで家に居ることが多くなり、鉢物の植物や、花瓶などの売れ行きは好調です。
特にアジサイなどの花が咲く季節を彩る鉢物や、観葉植物は好まれており、店舗によっては6倍(!)なところも。
また花瓶は1.5~2倍の販売数となっているようです。

花の国日本協議会が行ったアンケートでは、コロナ禍以降自宅で花や緑を置きたくなりましたか?という問いに対して65%がはいと答え、25%もやや置きたくなったと答えている、つまり10人中9人が花や緑を飾りたいという気持ちが高まったと答えているそうです。驚きます。
植物はお世話をすると樹勢が良くなったり、花を咲かせたりとすぐに手応えがあるため、面白いとか楽しいと思う方も多いのかもしれません。
ペットは飼うのは難しくても、植物なら育てられるという住居環境もあるのでしょう。

ちなみに選ぶ花にも変化が置きていると言われていますが、その話はまたの機会に。

この緑への要望は家庭や集合住宅での話ばかりではありません。
企業などの緑地は業績の悪化によって予算が縮小気味になっているところもありますが、それでも仕事や休憩中にホッとしたい、周囲を綺麗にしたい、景観を良くしたいという気持ちの高まりを感じます。

しばらくは全体としては花の売れ行きや造園業界の拡大は難しいと思っていますが、アウトドアリビングやアウトドアオフィスなど、新しい生活様式や要望は着実に育ってきているのかもしれません。
自然を大切にしたり、花を愛でたり、緑の中に身をおいたりする機会を、どんどん増やせるように、弊社もなにか出来ることはないかと日々試行錯誤中です。

関西造園土木株式会社

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