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こも巻きの危機

そろそろ「こも巻」の材料を注文する頃になりました。
こも巻きとは、冬の間、松の幹に巻くわらで出来た「こも」を紐などで巻いたものを言います。

こも巻きはマツの上部にいるマツカレハが冬の間に暖を求めて下に降りてくる習性を利用して、幼虫を除去するために、11月ごろにマツに高さ1.2mあたりで巻き、3月頃に外してこも巻きで越冬していたマツカレハごと焼却します。

しかし近年、姫路城で行われた調査では、マツにいるマツカレハの0.4%しか駆除できておらず、しかもマツカレハの害虫であるクモなどが多く、逆効果だということが証明されてしまいました。

冬の風物詩とされていますが、虫の防除のためには今後は使われないようです。
しかし、こも巻きの紐の結び方などには地域差や職人技があり、芸術性も高いものが多くなってきています。
本来の意味ではなく、冬の化粧として残していこうという動きも有るようです。
なので、これからの冬の庭園ではこも巻きの美しい結び方等を愛でるという文化に変わっていきそうですね。