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御影石

今回は石の話。一番身近(?)な御影石のお話です。
御影石と聞くと、白くて黒い点々が入った石だ!とすぐに思いつく人も多いのではないでしょうか。
御影石というのは、花崗岩に名付けられた名前で、名前の通り兵庫県神戸市東灘区にある御影という場所で採掘されていた経緯が由来です。
近年、御影では採石されなくなりましたが、現在も花崗岩のことを総称して御影石と呼び続けています。

御影というとピンと来る人は思い出される作品がありますね。
そう、「火垂るの墓」の舞台になった場所です。
そこの澤乃井という泉に神功皇后がお姿を映したことから「御影」と呼ばれるようになったとか。
採掘の最盛期は意外と最近で、大正から昭和の初期です。

御影石はよく墓石や庭石と使われているため、見かけることも多いと思います。
黒っぽい石を黒御影石といいます。関東ではこちらを墓石にすることが多いようですが、これは関東で黒っぽい石が採石しやすかった要因もあるようです。
白いものを白御影石といいますが、これは関西で採れやすいからとか、白いほうが演技が良いとしたとか、様々な説があるようです。
オレンジっぽい色合いの御影石を赤御影石といいます。黒や白もよく見ると赤や橙の色が混じっていて、その比率によって色合いが変わっているようです。赤御影石は色幅があるのが特徴です。
また、青御影石というものもあり、これは量も少なく総じて値段が高くなる石ですが、大変美しいものです。

御影石がこれほどまでに利用されてきたのは、丈夫さが特徴です。
非常に硬いのです。
御影石が属する花崗岩は、マグマがゆっくりと固まって出来ます。しかも吸水率が低いので雨などで劣化しにくいというメリットもあり、様々な用途に使われているのでしょう。
石の中にある黒い点々は石英ですが、磨くと美しい光沢を放つので意匠としても良いからということも考えられます。

造園では延べ石や階段、飛び石、舗装、灯籠、束石、手水鉢など様々な形の物を使用します。
その他の石も表情や用途などに注目してぜひ御覧下さい。

関西造園土木株式会社

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