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雑草ってなに?

雑草という定義は人や環境によって異なり特定の分類ではないのですが、人間の活動によって切り開かれたり整備されるなどといったかく乱が起きた空間に勝手に育つ植物といったところでしょうか。
特定の分類ではないとはいうものの、シダ植物などの裸子植物を雑草ということはまれなので雑草の多くは被子植物であると言えます。
被子植物の中でも特にイネ科やキク科の植物が多いのですが、これは人がよく利用していたりする植物だからとも言えます。

雑草の和名には動物の名前を付けた雑草が多くあって、例えばカラスノエンドウとかヘビイチゴなどは色や生息場所などの由来からきています。
また迷惑だという気持ちを込めたワルナスビや、臭いにきつさからヘクソカズラと何付けるなど、人にとって嬉しくないものに分かりやすく名前がついていることもしばしばあります。

雑草の中でも最強と言われるのがセイタカアワダチソウです。
何が最強かというと、アレロパシーを有しているからです。
根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質(アレロパシー)、アルケンやカルボン酸エステルを出します。このアレロパシーは土壌の微生物に分解されること無く地中に留まり続けるため、濃度が高いとイネやブタクサ、ススキなどの生育を抑制します。
そのためセイタカアワダチソウはその他の雑草に勝ち、一時はどこもかしこもセイタカアワダチソウだらけになっているのを目撃した人も多いと思います。
しかしこのアレロパシーはセイタカアワダチソウ自身の成長も抑制するため、近年はセイタカアワダチソウが枯れてしまい、元のススキやイネ科の雑草の勢いが盛り返しているところも多くなりました。
また草原は10年程度でアカマツなどが侵入し、低木林に遷移してしまうことも多く、雑草としてのセイタカアワダチソウはいつの間にか姿を消すことになります。

このように、雑草は適した環境ではなくなるとすぐに育たなくなります。雑草の一見強そうなイメージは環境に支えられていると言えます。
雑草の抑制や駆逐は除草や草刈り、除草剤散布の他に、表土のかく乱なども有効なのはこのせいです。

私達にとって迷惑だったり、時として意外に可愛い花を咲かせたり、野草として利用する雑草。
たまには目を向けてみませんか?