筍(たけのこ)とは竹の地下茎から出てくる若い芽のことです。
竹にはいくつかの種類がありますが、たけのことはすべての竹の芽の総称として使われています。竹は意外にもイネ科にあたり、温暖な地域に多く生えています。
種類も多く70種類ほどあるといわれていますが、食用にされているものは孟宗竹をはじめ、ほんの数種類。
春の味覚を代表する食材です。
筍の採取時期は土から出るか出ないかが一番良い(品種にも寄りますが)と言われていますが、一日に1m以上伸びることもあるとか。
採り時を逃すとあっという間に成長してしまいます。
筍を剥くと白い粉を見つけることが有ると思います。
この正体は、『チロシン』というアミノ酸の一種が結晶化したもの。
チロシンは脳を活性化しストレス緩和・集中力を高める等の効果があると言われています。
害は無く、むしろ体に良いので流さずにそのまま調理しましょう。
調理する際はアクとエグミの原因となる「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」が含まれています。
この2つの成分は摂り過ぎには注意とのこと。
過剰摂取をすると、「シュウ酸」は結石を作り出す原因となり、「ホモゲンチジン酸」はメラニン色素増加によって肌のシミやそばかすが発生しやすくなる原因となります。
カルシウムはシュウ酸を安全に排出する効果があるので、カルシウムと一緒に摂取するといいと言われています。
そろそろ筍の美味しい季節。
栄養素などを想いながら、食べてみませんか?