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植物の表記について

植物の名前を書く時、最近はカタカナで書くのが普通になっています。
でも植物によっては漢字があったり、場合によってはひらがなで書いているのを見ることも。
どういった基準で文字が決まっているのか、意外と知られていないのではないかと思い、有力な(?)説を3つご紹介します。

1つめ。学術的なシーンで使われる時はカタカナで書くことがルールとして決まっています。
もともと動植物に当て字で漢字を使っていた日本は、本来の意味とズレてしまっていたり、同じ意味なのに沢山の漢字があったりと混乱するような事態があったからのようです。
例えば「杉」は中国ではコウヨウザンを示すそうです。日本でいうスギは中国では「柳杉」と書くため、本来の意味とズレてしまっています。
またクヌギには「椚」「橡」「栩」「椡」「 椪」「椢」「櫪 」「檪 」と様々な漢字があり難解です。
こういった混乱を避けるためにカタカナ表記と定められました。
近年、花の園芸品種化が進み、学名のまま苗が取り扱われることがあるので、それとうまくマッチしたように感じます。
カタカナで例えばアガスターシェをアガスタケとかアガスターシャと書かれているのを見ますが、表記ゆれは漢字ほど酷くないので許容範囲ですよね。

2つめは報道(例えば新聞とか)では、ひらがなで書くとのこと。
これは、動植物に言えるのですが漢字が常用漢字などではなく、新聞で表現しきれないからだそう。読み間違いなども防げるのでいいなぁと思います。

3つめは戦前は文章をカタカナで書く文化があり、区別するためにひらがなで動植物を書いていたそうです。宮沢賢治の雨ニモマケズ、のような文章です。
戦後になってからは反対に文章を漢字とひらがなで書くようになりました。
そのため区別するためにカタカナで表記されるように進んだのではないか、と言われています。

以上がシーンに合わせ決められたルールのようです。
文学的な面や、芸術としては漢字をあえて使うというのも美しいなと思うので、ルールを知って、シーンにあわせて言葉を美しく使うのも楽しいですよね。
折角、カタカナとひらがなと漢字があるのですから。

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