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コウライシバとノシバ

弊社でも扱いが多い芝。芝を貼ることも管理することもしょっちゅうです。
様々な芝の種類がありますが、圧倒的に多いのが高麗芝と野芝。
今回の豆知識はその二種類の芝生についてです。

まずコウライシバ(高麗芝)から。
ホームセンターなどで売っている切って束になっている芝は殆どがこのコウライシバです。
日本の東北より南ではポピュラーじゃないでしょうか。
名前に「高麗(コウライ)」がありますが朝鮮半島とは関係なく、日本から東南アジアにかけて自生している品種です。またゴルフ場に使われている「高麗芝」は実際には「コウシュンシバ」というもので別物です。
特徴は葉幅が1.2mm~2mmと細く、見た目が繊細な雰囲気があります。しかも葉が柔らかく、芝刈りを頻繁にしなくても葉の密度が高いため、クッション性に富みます。
成長が早いため、芝刈りの回数は多くなりますが、刈れば刈るほど美しい緑の絨毯となるのも特徴です。
しかも、病虫害に強く、乾燥など環境圧にも強い性質です。
良い事尽くめなように思えますが、芝刈り頻度が多いと刈ったゴミも多くなるということ。しかも成長が早いので刈らずに放置すると芝の葉が間延びして美しくないことも。
美しい状態を保つには芝刈りとゴミの処分が必須です。
また種からの発芽率が低く、種子では流通しません。そのため植栽コストを抑えたいと思っても難しいです。

ちなみにコウライシバにはヒメコウライシバ(姫高麗芝)と呼ばれる葉がもっと繊細な品種もあります。


さて、もう一つのノシバ(野芝)について。
野生種に近く、日本芝の代表的な品種と言っても過言ではありません。海岸線などにも自生していて、寒さや乾燥、病害虫に強い特徴があります。
葉幅は広く、4mmくらいになり硬めです。やや荒々しい雰囲気があり、まさに野趣溢れた様子になります。
成長がコウライシバより遅いので、芝刈りなどの頻度が少なく済みます。
また土壌を選ばず、肥料も多くは必要としないことや、種からの栽培も可能なため、コストを抑えたい時にも活躍します。
良い面も多いのですが、いくつか取り扱いに注意があります。
成長が遅いため、踏圧等で擦り切れてしまった場所はなかなか元には戻りません。
そして緻密さが無いため寝転がったりするには、やや不向きです。


どちらも共通していることは、大きく日本芝と言われており、夏芝(暖地型の芝)だということ。
冬はどちらも冬枯れして緑の絨毯が茶色に変わります(野芝の方がやや長く緑を楽しめますが)。
性質が丈夫で育てやすいというのも共通しています。

どういった場所で、どういった芝生を作りたいかで、この2種から選ぶことが多いです。