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2脚鳥居組支柱の地域差

弊社がある神戸市では高木の2脚鳥居組支柱の場合、横木を樹木の後ろに通し、支柱の柱は横木より後ろで組むのが標準とされています。
しかし、大阪市では横木を樹木の後ろに通すのは同じですが、支柱の柱は横木より前、つまり樹木の幹と横並びになるのが標準とされています。

実は樹木の2脚鳥居組支柱という言葉は同じでも、地域によって正面から見た時、柱の位置がどこになるかが異なる場合があるのです。使用する番線の太さなども違うので、支柱の位置や使用する材料に注意が必要です。
支柱の強度は同じでも、揃えて綺麗に見せることも大事なので、地域が定める規定に沿うよう、市町村でそれぞれ標準としている形を決めており、施工するときは予め確認する必要があります。

また、風が強い秋田などの地域は2脚鳥居組支柱に注釈が無くても、添木付が標準であることもあります。
迷ったら自治体のホームページで支柱の標準図集を調べます(掲載して下さっています!)。
個人の家などにも参考になるので、公共事業ではなくても調べておくといいと思います。

さて、そもそも樹木の支柱は何故するのかご存知でしょうか。

植えた時にまっすぐにする、傾いたり倒れないようにする、そして樹木の根張りを良くするという効果があります。
風などで樹木が揺れたりすると、土の中で株が動いてなかなか根が張れないことがあります。
根がはれないと樹木の健全な生育が望めず、成長も悪くなり、枯れる恐れがあります。

いつまでも根がはっていないと少しの風雨で傾いたり倒木の危険もあるため、根がしっかり張るまでは支柱を欠かせません。
また、支柱していれば海岸沿いやビル風があるところ、強風時に樹木が倒れないという利点もあります。
たとえ台風などで傾いたとしても、完全に倒れず被害が最小限に抑えられたり、土中の根が無事であって植え直すことができるなど、安全と樹木へのダメージが軽減されます。
樹木の健全な成長と、安全のため、そして美観にも気を使って支柱を行う必要があります。

旅行などで他の地域に行かれる際は、支柱の差異にも注目すると面白いかもしれません。←ツウすぎる目線