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木の重さ

樹木を植栽し育てる造園会社ですが、伐採や抜根などの残念な案件もあります。伐採や抜根は、幹の空洞化や建物の障害など、理由があってのこと。仕方ない場合も多いのです。
伐採した幹や根を運ぶ際、気になるのが樹木の重さです。
重さによっては輸送用にトラックを手配する必要があり、重さの計算が不可欠です。

生木の場合、幹の比重は限りなく1に近いと言われています。
植物は多くの水を含んでいるためですが、殆どの生木が水に浮かべると浮くことから考えると0.95~0.98程度だろうと思います。
現場では、簡単ですが、末口の直径^2×長さ×比重=重さ(t)と計算されます。

しかし枯れ木など、乾燥した木の場合は違ってきます。
含水率が減ると樹木の本来の重さによって比重が変わってくるからです。
そうなってくると、林業や木製家具などに掲載されている材木の比重表というのを参考にします。

比重表によると、木材の中で軽いのは桐(キリ)の木です。
着物を納める最高級タンスなどに使用されているので、軽くて強いと知ってる方も多いと思います。
比重は0.3程度だそう。とても軽いです!
マツやスギなどもとても軽く、0.35~0.4程度だと言われています。

反対に重い木はなんでしょうか?あまり知られてないかもしれません。

アベマキやカナメモチ、ウバメガシの比重が0.98~0.99だそうです。
これらの木は乾燥させても水に浮かない場合も多く、生木であれば水に沈みます。
備長炭になるウバメガシですが、確かに炭になっても重さを感じますよね。
ウバメガシの重さからくる硬さは、炭になった時に火持ちがよく、火力の強さを発揮します。

建材には不向きですが、なるほど炭になるべくして存在すると、備長炭作りに盛んな紀州では言われるくらいです。

普段はあまり気にすることのない木の重さについての豆知識でした。