春の除草作業でいつも難儀する植物、ヨモギ。
日当たりのよい道端や原っぱ、花壇などで集団になって生えてきます。
高さは1メートル前後になり地下茎で増える厄介者です。
しかし皆さん御存知の通り、ヨモギは古来から様々に活用してきました。
特に若葉は食用になり、よもぎ餅やよもぎ団子などになります。漢方薬などにもなるので、身近にあるハーブと言ってよいでしょう。
ヨモギは現在は日本各地に在来する植物ですが、元は中央アジアの乾燥地帯からきたのでは?といわれています。
花は8月から10月頃に咲かせる風媒花で、そのためか花びらがないため地味に見えます。大量の花粉を風で飛ばすため、秋の花粉症の一因です。
またセイタカアワダチソウと同様にアレロパシーを分泌し、周囲の植物の発芽を抑制する特徴があります。
ヨモギの独特の香りは、害虫や雑菌から身を守る抗菌化物質などの化学物質であると言われていて、香りの元になっている精油成分には薬効があるため、人に利用されてきたようです。
ヨモギの効用は調べただけでも、若い葉は食用に、生葉は止血、干した葉をお茶にすれば下痢止め、貧血防止になります。
またよもぎ湯は発汗作用、解熱作用があり、喉の痛みや腰痛、肩こりの痛みを和らげるそう。
他にも沢山の効能があるので「ハーブの女王」という異名があるとか?本当でしょうか。
じゃあハーブの王様は何なんだろう?気になります。
やっかいな雑草というイメージがあるヨモギですが、暮らしに取り込めば除草作業も楽しくなるかも?