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キョウチクトウの毒性

5月になると、緑地の維持管理作業が本格的に動き始めます。
剪定作業をしていると、皮膚に違和感を覚えたり、目に刺激があることも。
その中でも特に気をつけて欲しいのが、キョウチクトウです。

キョウチクトウはキョウチクトウ科の常緑低木~小高木です。
とても強健な性質で、乾燥や暑さ、排ガスなどの環境圧に耐えることが出来ます。
そのため、高速道路の脇や中央分離帯によく植えられています。
また花が可愛く、花期が長く、花色が多様なので、公園や庭園で植えられてきました。
もともとインド原産で中国を経て伝わったと言われており、東アジアや東南アジアに広く植えられているのを見ます。
環境や温度さえあれば年中花を咲かせますが、日本では花が少ない夏季の6~9月に咲きます。
花粉を媒介する虫?等がいないため、日本に植えられているキョウチクトウは挿し木で増やされたものだそうです。

良いところが沢山ある反面、無視できない特徴があります。
それは毒性です。

キョウチクトウの葉、茎、花、実、根などほぼすべての部分に毒を持ちます。
生育している場所の土壌にも毒性があります。
生木を燃やした時に出る煙も有毒になり、焼却する場合は気をつける必要があります。
腐葉土にしても1年間は毒性が残ると言われており、取り扱いは慎重にお願いします。
切った時に出る汁についても触れるとアレルギーが出る場合があり、我々造園業者も作業時は気を使います。

中毒症状は、嘔吐や四肢脱力、下痢、めまい、腹痛など。
亡くなる場合もあります。
ただ、有毒とは言え、その性質を反対に薬用として利用もしています。
葉は強心剤や利尿剤、麻酔になることもあるそう。
不思議です。

度々中毒のニュースになる、キョウチクトウ。
くれぐれも取り扱いに気をつけながら、有用な面を利用できたらいいなと思います。