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モミジバフウの見分け方

紅葉の時期になると、山や公園など色とりどりの葉を楽しみに出かける方も多いのではないでしょうか。そんななか、一際美しい葉を楽しめる「モミジバフウ(アメリカフウ)」をご存知でしょうか。
モミジバフウは北アメリカ原産の落葉高木で、名前の通り葉の形が手のひらのように切れ込んでいます。一見モミジのような形をしているのが特徴です。
日本ではこのモミジに似ているところや、紅葉するところからカエデの仲間と思われていました。現在では特徴などから違う分類にされていますが、楓をカエデと訓読みするのはそのまま使われているため、ややこしくなっています。
フウにはモミジバフウ以外にもタイワンフウという植物があります。台湾や中国南部原産で、葉はモミジ葉ではなく3裂で、モミジバフウよりやや大きくなります。見た目はトウカエデに似ていて、秋には黄色からオレンジ色のような明るい色に紅葉します。

モミジバフウの見分け方は主に葉と花です。
葉はカエデはモミジと違い、葉が互い違いにつく対生と呼ばれる葉の付き方をします。春に芽生えとともに開花しますが、花びらが無いため華やかさはありません。
雌雄同株で木には雄花と雌花がみられます。雄花は小さい雄花が集まって上向きのブドウの房のように穂状の花を咲かせます。雌花は反対に下にぶら下がるように丸まって花を咲かせます。雄花と雌花の咲き方はモミジバフウ特有です。

ちなみ雌花は秋になると非常に特徴のある、トゲトゲしたボール状になった果実となります。形が面白いので、クリスマスリースなどによく使われているので、もしかしたら拾ったりリースをみたりしているかもしれませんね。

モミジバフウの紅葉は大変美しい赤色になります。しかも赤くなってから散るまでが非常に長いため、長い期間紅葉を楽しむことが出来ます。また樹木が環境圧に強いため、モミジのように夏の暑さ等のダメージをうけることが少なく、毎年綺麗な紅葉を楽しむことが出来ます。
耐寒性、耐暑性にともに高く、大気汚染や環境の悪い場所でも正常に生育するため、近年ではタイワンフウよりモミジバフウが多く植栽されています。
海岸線の海水が路盤に入り込むような悪条件でも綺麗な状態を保つので、埋立地などの街路樹でよく見かけるようになってきました。

あちこちで赤い通りがあると、モミジバフウかもしれません。ぜひ立ち寄って紅葉を楽しんで下さいね。

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