これから暑くなる時期、虫が増えてきて外の作業にしばしば支障が出ます。様々なものに遭遇しますが、最近ちょっと怖いなという時が増えてきているので、今回はマダニの話をします。
最近よくTVでマダニに注意を!山や野原、畑など、農作業やアウトドアで注意して下さいという注意喚起の報道を見かけることがあるかと思います。間違っていないのですが、実はもう少し注意が必要で、動物が生息する場所には居る、ということです。
動物というのはイノシシやシカ、ノウサギなどもそうなのですが、ペットの犬や猫も含まれますので、飼われている方は特にご用心を。
造園業をしていると街なかの花壇や住宅で作業をします。普通の、なんなら綺麗に手入れされた庭にもいます。
庭の手入れ作業中、この2回ほど、実際にマダニ自体が噛みついて肌に残っていたのを目視しているので、もしかすると噛んだだけというのは無数にあるかも…と思うとゾッとします。
マダニの怖いところは、感染症を媒介することです。中には非常に重い病気もあり、助からないことも。その数、患者数492人のうち69人が死んでいるという、約14%の致死率ので高いです。実際に病気を発症する数はそれほど多くはないのですが、肉アレルギーを起こす場合もあり(肉が食べられなくなります)重篤に陥らなくても噛まれないに越したことは無いです。
そしてマダニは日本に47種も生育してるんです…その中でも特にやばい重症性血小板減少症候群を媒介する種は2種います。
マダニに噛みつかれた場合は、気持ち悪いけどすぐに取らずに、周囲にあるクリームやゲル状のもので身体に無害のもの、例えばワセリンやハンドクリーム、リップ、歯磨き粉、シャンプー等でマダニの頭に塗り、窒息死させて下さい。そうすればマダニが死んだ時にスルッと取ることが出来ます。それでも取れない場合や、間違って胴体を引っ張ってしまった場合は、皮膚科で切開をする必要があります。クリームで窒息死させることが出来ても、必ず皮膚科に行くようにして下さい。
ウイルスの潜伏期間は6日~2週間です。
忌避には防虫スプレーもあります。効果は限定的ですが、そちらもチェックを。
みなさん、マダニに気をつけてくださいね(マダニ写真エグいので写真は無しにしました)