暑さが本格的になってきました。日中、外で作業をすることも多く、この時期は熱中症にならないよう休憩や水分・塩分補給に気をつけ、また様々な涼しくなるグッズ・服を活用しながら日々仕事をしています。
暑くなってくると欲しくなるのがスイカ!(誰ですか、ビールって思った人は)
スイカはウリ科のスイカ属に属するツル性一年草で、原産はアフリカのサバンナや砂漠地方だと言われています。なんと紀元前4000年代には栽培されていたとか!?
日本には中国の西の方から伝来した瓜だとして「西瓜」となったようで、江戸時代初期には栽培が広がり販売がされていた様子です。品種改良も盛んに行われました。
ただ原産から分かるように乾燥を好む性質が合って、梅雨のような環境は苦手です。熱帯化してきた今の日本の気候であれば、もしかすると適地かも?
スイカは熱中症にもいいと聞くのですが、改めて栄養素を調べるとびっくり。
90%くらいは水分ですが、ビタミンCやカリウムの他に、リコピン、シトルリンという成分を多く含んでいます。
ビタミンCは強い日差しにさらされた皮膚にとってありがたい成分。またカリウムは水分代謝を促し、体のむくみ改善や血圧の改善に期待できます。
リコピンはトマトに多く含まれることで有名ですが、スイカはトマトの1.5倍もリコピンを含んでおり、抗酸化作用が高く、皮膚や細胞の健康を保つのに役立ちます。
シトルリンはウリ科の植物に含まれるアミノ酸で、スーパーアミノ酸とも言われています。血管をしなやかにする作用があって、血流改善や動脈硬化の緩和が期待されるとか!
暑い中、仕事をしていると心筋梗塞や脳梗塞のリスクも上がります。熱中症だけではなく、こうした病気の予防にも役立つスイカ。凄いです!
夏に食べたいな~と思うわけが分かったような気がします。
最後に美味しい完熟スイカの見分け方。
よく言われるのはスイカを叩く方法。完熟していると低めのボン!という音がします。ピン!という音はまだ未熟。ただスーパーなどでは叩くのは良くないのでおすすめ出来ない方法…。
そこで目視で分かる方法としては、ツルの付け根がくぼんで、周りが盛り上がっているかどうかです。こうした状態だと完熟で美味しいスイカなことが多いです。
また緑地に黒い模様があるスイカであれば黒い模様の部分がかすかにくぼむことがあるのですが、これは適度に水分が抜けた甘いスイカの証拠。なでてみるとわかりやすいです。
また黒い模様がしっかり濃い、ハッキリしているものも甘いと言われています。
最後にスイカをひっくり返してみて、ヘソと呼ばれる丸いへこみ見比べてみましょう。ヘソが大きいものが熟していて小さいものが未熟な可能性があります。
こうした見分け方を駆使し、すぐに食べたいスイカは完熟を、お供えなどしばらく置いておくものは未熟を、買う時に使い分けるといいですよ。