夏になるとハイビスカスのような鮮やかで大きな花を咲かせる木を見ることがあると思います。みなさんご存知の「ムクゲ」です。
学名はハイビスカスと同じHibiscusで、同じフヨウ属なのですが、ハイビスカスと違ってムクゲは寒さに強く本州でも野外で越冬します。
ムクゲは中国原産です。現在は韓国の国花になっているほど大変愛されている様子で、花が咲くこの時期は各地でムクゲ祭りが開催されているとか。華やかで可愛い花だからでしょうね！一度見に行ってみたいものです。
日本では奈良時代頃に渡来して、庭木や生垣として栽培されてきました。
一日花なのですぐ散ってしまうことから、華道で植えられてこなかった経緯や、風水で災難を招くとされていたようで、不遇な時代もあった様子です。しかし実際には災いを招くわけではありませんのでご安心を。
ただ、葉や枝が混み合うことが多く、アブラムシやハダニがつきやすいので育てる際は、適宜剪定して風通しを良くすることをオススメします。なお花芽を切り落としてもすぐに形成されるので、時期を気にせず切ることが出来ます。
枝を切ると沢山の脇芽が出来て花つきも多くなります。あまり放任せずちょっと手をかけてやるといいんです。
その他の育て方としては日当たりが良い場所であればほぼ放任でOK。乾燥に強く寒さにも暑さにも大変強い植物です。もちろん最近の猛暑の中でもどんどん咲きますよ！
花色も沢山あるので、お好きなものが見つかるはず。お庭にオススメです。