今年の夏は大変暑かったため、自動潅水装置が活躍したのではないでしょうか。ご依頼頂いて取り付ける自動潅水装置、年々進化し、性能などもアップしています。
家庭用では散水栓に直接つけるタイプが一般的ですね。しかし外部にある水道は圧力が様々あります。
そのため、十分に、そして均等に水を行き渡らせるために、様々な周辺機器をつける必要があります。
水道(一次側給水)には減圧弁、Y型ストレーナ、そして電磁弁を順につけます。自動潅水装置、いわゆるコントローラーはこの電磁弁に取り付けられます。
減圧弁には水道の圧力をその名も通り減圧させる機能があり、二次側の水圧を一定にして、潅水チューブの破損を防ぐことが出来ます。
Y型ストレーナは水中に漂う異物や水に溶けている物質(スケール=水垢のようなもの)を取り除く機器です。水は綺麗に見えて意外と色々含まれるものなのです。
電磁弁とは水流を制御したり、機器によっては方向や圧力の制御も行います。
また、電磁弁からは潅水チューブが繋がっています。
潅水チューブは直径や穴の位置や感覚などが綿密に計算されているもので、植物によって必要な水量を計算し配置します。
潅水チューブは埋設したり株元に置式など様々ありますが、葉に水がかかると最近が発生しやすいため株元に直接水を与える点滴潅水が一般的でしょうか。植物にあわせて設計・施工します。
自動潅水装置はとても便利です。最近は雨センサーがついていたりソーラーで動くもの、シーズンタイマーでほとんど手間がかからない自動潅水装置もあります。
しかし思いも寄らないトラブルが生じることがあります。その中でも困るのが、水が止まらない!というトラブル。
コントローラーの電池残量が無く水流が制御出来ていない場合、電池の交換をすれば良いのですが、電磁弁にゴミや石が噛んで弁が閉じなくなった、そもそもコントローラーが故障など、一旦止めて何とかしなければならないことも。
そんな時、電磁弁の説明書や、機器を見てみると強制的に水を止めるつまみがついていることが分かります。一回とめて、不具合を確かめ、場合によっては直すことも出来るので、知っているととても便利です。
何も起こらないからと、ついつい仕組みを理解せず使っていませんか?自動潅水装置は便利だからこそ、何かあった時にパッと調べられるよう説明書を手元に置いておいて下さいね。