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センリョウとマンリョウ

千両と万両なんて、本当に演技の良い名前だと思いませんか。
それぞれの植物は日本人にとってとても身近な存在です。
見分け方なんて、いまさらかもしれませんが、今回は基本のきです。

センリョウは葉の上に乗るような形で、5~6mmの実をたくさんつけ、晩秋に赤やオレンジ色に熟します。別名はクササンゴ。
実が可愛らしいので東遊園地のシェードガーデンにも植えています。
古くから縁起の良い木として親しまれていて、お正月の生け花などに使われてきました。
日本や台湾、中国などの山林の湿った半日陰に自生しています。西日本の暖かい地域にあるので、東日本の方は自然では見ることがないかもしれません。寒さにはそれほど強くはありません。
名前は江戸時代に千両に変わったそう。理由がマンリョウに似ていてマンリョウより実が小さいこと、そして実のボリュームが少ないので千両と呼ばれるようになったとか。

マンリョウは丸く赤い実を葉の下に実らせます。
関東地方より以西に自生していて、こちらも寒さにはそれほど強くないのですが、関東あたりでは庭植えも出来ます。

センリョウと同じくやや日陰で湿った場所を好みます。
赤い実が一般的ですが白や黄色の品種もあります。

センリョウはセンリョウ科、マンリョウはサクラソウ科の全く別の植物です。

違いはたくさんあって、実がつく位置、葉の形や葉色も全然違います。
実をつける時期が同じなのと、好みの生育場所が共通項です(写真は東遊園地のセンリョウです)。

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