· 

寒肥とお礼肥

寒肥(かんぴ、かんごえとも言う)とお礼肥をご存知でしょうか。
どちらも植物へあたえる肥料のことです。
寒肥は次の寒肥は、次の春に向けてのエネルギー補給であり、冬に施すものです。                                  
お礼肥は、樹木の回復のためのエネルギー補給であり、季節に決まりはありません。多くは花が咲いたり実を付けたあとに与えることが多く、そのためにお礼+肥料というところからきています。

寒肥は1~2月頃にあたえますが、なぜこの季節なのでしょうか。
有機質の材料を主に与えるのですが、与えてもそのままでは吸収されません。土に混ぜ込んだり埋めることで微生物に分解され、初めて肥料になり植物が利用できるようになります。
冬の間、土の中で熟成させて、春に根や葉が動き出すタイミングでちょうどよく根に吸収され活力になります。

寒肥で良く使われるのは菜種などの油かすです。
油かすは窒素が抱負に含まれていますが残念ながらリン酸がかなり少ないので、油かすのみを与えるとリン酸欠乏の症状が出ることがあります。
そのため、油かすにリン酸が抱負な骨粉を混ぜると良いでしょう。
2つ同時に用意するのが面倒だったり、量をたくさん必要としない場合は、「寒肥」として売っている混合された肥料が手っ取り早いと思います。

寒肥の方法は、肥料を与えたい植物の根元の直径を3倍したあたりに、等間隔で穴を開けて柄杓で1杯程度を入れ、掘りとった土を戻します。
たったこれだけですが、効果は抜群!弱々しかった枝や葉がシャキ!っとして、花や実がたくさんつくようになります。
ただし、肥料負けしやすい植物(ツツジ類など)はお礼肥として肥料を与えるほうが効果的の場合も。
樹種にあった肥料をみつけてやってみてください。

関西造園土木株式会社

〒652-0047

神戸市兵庫区下沢通2丁目2番21号

TEL:078-575-0451

FAX:078-575-0455

MAIL:office@kanzo.com

 078-575-0451