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木の樹齢は?

樹木を植える時や植わった樹木について、樹齢を聞かれることがあります。本当に年齢は年輪を数えることで分かりますが、そのためには木を切る必要があります。
木を切らずに樹齢を計算する方法はいくつかあり、林業や造園業では調査してきちんとまとめられている本があり、参考になります。

では、簡単ですが樹齢について、お話したいと思います。

樹木の成長スピードは大まかに分けると以下の通りです。
【1年に100センチ前後成長する木】
・サクラ ・ユーカリ ・ケヤキ
【1年に50センチ前後成長する木】
・イチョウ ・クスノキ ・ハナミズキ
【1年に10センチ前後成長する木】
・イヌツゲ ・ジンチョウゲ ・サツキツツジ

1年に10センチ前後はいわゆる「低木」と呼ばれる樹木になります。

樹種差や個体差のほか、立地条件、隣接個体の状況など多く の要因が関わっているのであくまで参考ですが。
計算式はH=Hm(1-kt)と表せます。
Hは樹高、Hmは最大樹高(高木は25m、低木は4mに設定します)、tは樹齢で、kは成長速度に関わる係数となります。
kの係数は樹種によって数字が違うのですが、これがまとめられている本があるので、良かったら見てみて下さい。

常緑広葉樹の平均値k=0.975とすると、
樹齢1年 H=25×(1-0.9751) H=0.625m
樹齢2年 H=25×(1-0.9752) H=1.234m
樹齢5年 H=25×(1-0.9755) H=2.973m
樹齢10年 H=25×(1-0.97510) H=5.592m
樹齢20年 H=25×(1-0.97520) H=9.933m
樹齢30年 H=25×(1-0.97530) H=13.303m
樹齢50年 H=25×(1-0.97550) H=17.950m
樹齢100年 H=25×(1-0.975100) H=23.012m
というふうに計算ができます。
つまり、樹齢5年で3m前後、樹齢20年くらいで10mとなることが分かります。

落葉広葉樹はk=0.962とすると、
樹齢1年 H=25×(1-0.9621) H=0.950m
樹齢2年 H=25×(1-0.9622) H=1.864m
樹齢5年 H=25×(1-0.9625) H=4.402m
樹齢10年 H=25×(1-0.96210) H=8.030m
樹齢20年 H=25×(1-0.96220) H=13.480m
樹齢30年 H=25×(1-0.96230) H=17.180m
樹齢50年 H=25×(1-0.96250) H=21.397m
樹齢100年 H=25×(1-0.962100) H=24.481m
となり、樹齢5年で4.5m前後、樹齢20年で13.5m前後になると分かります。

以上から、常緑広葉樹は落葉広葉樹より生長が遅いことが分かります。そして、ざっくりですが高さから樹齢を割り出すことが出来ることが分かります。
参考にしてみて下さい。

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