
花芽分化(はなめぶんか)という言葉を知っていますか?
花芽分化とは、植物の成長にしたがって、あるタイミングで葉芽が花芽に変化する過程を言います。
花を咲かせるということは、植物の繁殖にとってとても大事であると共に、パワーを使います。
植物内部の状態や、環境の変化によって引き起こされるため、花芽分化にはちょうどよい、環境の条件をいろいろと整える必要があります。
花芽分化の適切な時期は植物の種類、栄養状態、温度や日照などあらゆる環境によって異なります。
一般的には、温度や日照時間が花芽へと分化促進するため、温度の変化から予測することが出来ます。
近年、高温が続き、花芽の分化が遅れることがあります。
次は日照時間です。植物にとって条件の良い光周期を保つことで、花芽の分化が促進されます。長日植物とか短日植物とか言われるのがこれです。
さらに重要なのが栄養です。植物体の充足度が無いと花を咲かせることが出来ないことが多いので、適切な養分があるかどうかは重要です。
こうした要素はそれぞれバランスよく、総合的に植物に合わせた環境に整えてこそ、たくさんの花を咲かせることができます。
また、植物の管理をしていると、失敗しがちなのが剪定時期の誤りです。植物によって花芽分化の時期は微妙に異なるため、剪定時に折角形成された花芽を切ってしまった!ということが良くあります。
プロでも度々間違ってしまうこともあって、私達は管理物件に合わせて、花芽分化スケジュールを作り、品種ごとに頭に入れておきます。
簡単な表ですが、作ると作らないとでは大違い。
ご家庭でも一度作っておくと、ずっと役立つのでオススメです。