
サボテンと多肉植物、あいかわらず人気ですね。見た目が奇妙だったり可愛かったりと愛嬌があるなぁと感じられて、育てられている方も多いのではないでしょうか。
サボテンと多肉植物の違い、さっと言えると凄いです。一般的には結構誤解されていて、トゲがあるからサボテン、トゲがないから多肉植物なんて言うのを聞くことがあり、違うよ~!となります。
トゲのあるなしで判断するのではなく、トゲが生えてる根元の部分、網目のようになっているところ、「棘座(しざ)」というのがあるかどうかで、判断します。
サボテンのアップ写真を載せていますが、分かるでしょうか。
トゲの根元に白い座布団のようなものがありますよね?こちらが「棘座(しざ)」です。
トゲがあっても無くても、この「棘座(しざ)」があるとサボテンである、と言えます。
時としてトゲは退化することもあって、サボテンに全くトゲがない品種もあるのですが、そういうときにも「棘座(しざ)」はあります。
ちなみにサボテンのトゲは葉が変化したものと言われていて、天敵から身を守る=食べられないようにすることや、強い日光が当たらないようカーテンのような役割があったり、朝露などを集めるためなど、品種や原産地の環境などによって多様な機能を有していると考えられています。
そのため、様々な面白い形が生まれたのかもしれません。
ただ、サボテンも多肉植物もあまりに人気過ぎて、原産地でのプラントハンターによる乱獲が問題になっています。
特に最近は日本人が依頼した件が近年多いと聞きます。多肉植物のブームによるもの、と言われており、本当に残念な気持ちになります。
造園業としては植物や環境を守っていきたい思いが強くあるので、わざわざ希少なものを取りに行くことに、私たちもここを読まれてる方も加担はして欲しくない気持ちでいっぱいです。