
バイカルハナウドが北海道で発見されたのがニュースになりました。
ジャイアント・ホグウィードとも呼ばれるこの植物は、セリ科の植物で中央アジア原産です。
樹液が皮膚についた後に紫外線を浴びると、光線皮膚炎になります。皮膚には水疱が出来て、長期間跡が残る傷になり、眼に入ると最悪失明すると言われています。
不思議なことに、豚や牛など動物は食べることが出来るらしく、注意すべきは人間のようです。
今回注目された植物性光線皮膚炎は、ここまで強い反応ではなくとも、実はかなり身近な皮膚炎です。
柑橘類であるレモンやオレンジ、バイカルハナウドと同じセリ科のセロリやパセリ、イチジクなどでも時として原因となります。
なお、食用となるウドや、花壇で使われるアンジェリカ、浜辺に自生しているハマウドにはこうした毒はありません。
しかしウドはアクが強いので薬用に用いられることも。
薬になるということは成分が強めということ。多くを扱う場合はそれなりに気をつけることが肝心です。
バイカルハナウド、日本に定着しないで欲しいなぁと願うばかりです。