
アウトドアで気持ちよく過ごすため、ウッドデッキが欲しくなることはありませんか?
様々な選択肢があるからこそ、それぞれの性質や良さを知ることが大事なので、今回は樹脂などで作られた人工木材と天然木の違い、そして天然木の幾つかの比較をまとめてみました。
まずは樹脂などで作られた人工木材と天然木の違いです。
人工木材が優位なのは、腐食・シロアリへの耐性、メンテナンス費用やランニングコスト(洗浄程度)が低い、反り・割れがほぼない、加工性が良い、施工時間が読める、などです。
天然木が良いとされるのは、初期費用を木材の種類によって様々に選べること、何より自然の風合いや香りがある、経年変化があって楽しめることです。
え?これだけ?と思われるかもしれませんが、木材だからこそ防腐処理や防蟻剤加工ができる、定期的な塗装・防腐処理で常に綺麗な見た目に戻すことが出来るという、デメリットをメリットに変えることも可能です。
天然木には、反りや割れ、ささくれがあること、個体差があり加工時間が読めないなどのデメリットがあります。
かつてはトータルコストはあまり変わらなかったのですが、現在では木材が高騰しており、天然木材を使ったウッドデッキの方が高い傾向にあります。
それでも、天然の木の手触り・足触りの良さ、景観への馴染みなどが他には替えられないものがあります。
さて、天然木のウッドデッキの材質はソフトウッドとハードウッドに分類されます。
ソフトウッドは代表的なのが、ウエスタンレッドシダー(米杉)で、とても柔らかく軽量です。加工がしやすく価格が安いため、家庭でのウッドデッキに良く使われています。軽いことから、荷重がかけられないベランダにも向いています。
ハードウッドはウリンやイペ、イタウバなど硬くて重く、腐食や虫害に強いものを指します。耐久性が高いので、公共の場所でよく目にします。そのぶん、材料価格が高く加工がしにくいため、工事費用も高くなります。
こうした特徴から、ウッドデッキを作ろうと思う時に、メンテナンスに手間をかけたくない、長期的なコストパフォマンスを重視する、安定した見た目を維持したいと思うなら人口木材のウッドデッキがおすすめです。
自然素材にこだわりたい、本物志向で質感・経年変化をたのしみたい、こまめに手入れするのが楽しい(メンテナンスをイベントにされる方もいます)のであれば天然木材がおすすめです。
写真はジーライオンアリーナ神戸近くに作った木のベンチ。こちらはイタウバという木で作りました。
イタウバはハードウッドのカテゴリに属します。クスノキ科の樹木からとられ、ブラジルでは木造船の材料として使用されてきました。水中でも30年以上はもつと言われています。
夏の夜に、素敵にライトアップして、ウッドデッキの上でビールで乾杯!に憧れます。