
樹木を植栽した時に水やりが必要です、と頭では分かっています。しかしどのくらいの量が必要なのかご存知でしょうか。
植栽直後(1年以内)だと、1日に10~20L、1本あたりを週2~3回が目安です。夏場の7月から9月頃は毎日必要です。
また、植えてから定着した後、だいたい2年~3年頃になると、週に1回程度で10~20Lくらいが目安です。こちらも夏場の回数は増やして、7月から9月頃は週2~3回は行いましょう。
ところで、写真のように樹木の足元に雑草が生えていることはありませんか?
雑草の使う水分量を調べてみたところ、個体差がありますが、1日あたり100~500ml程度の水を吸収するそう。
面積あたりの水分吸収量を考えてみると、成長時期の雑草が密生している場合は、1㎡あたり3~5Lの水分を吸収します。
つまり雑草があると、土壌の水分を少し失うことになってしまうことがわかります。そのため潅水量を増やす必要があり、コストもかかります。
また、土壌にある栄養を消費し成長を妨げたり、見た目も悪くなります。
ただ、樹木の足元を裸地(土のまま)にしておくと表面から水分が蒸発します。
グランドカバー(雑草も含む)を植えたり、マルチングを行うと蒸発する水分はやや防げることや、直射日光があたって高温になることを防ぐことが出来ます。
雑草によって土壌の水分を失うよりは、見た目が綺麗なグランドカバーやマルチングをして蒸散を防ぐ方が美しいのではないでしょうか。
できるだけ雑草を繁茂させず、樹木の足元まできちんと計画・管理することで、樹木の生育も景観も良くなっていきます。