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ヤブガラシの駆除方法

この時期クズと同様に良くみるつる性植物、ヤブガラシ。葉が鳥の足のような鳥足状複葉と呼ばれる葉5枚からなるブドウ科らしい形をしています。
日本を含む東アジアから東南アジアまで広く分布し、道端や草原、土手、畑など様々な場所で見ます。
性質は大変丈夫で旺盛な生長をし、つるを伸ばして藪を覆いつくし、光合成をさせないで枯らしてしまうところから「ヤブガラシ」と名付けられました。

別名の貧乏葛(びんぼうかずら)の由来は調べたところいくつか諸説あるようで、人の手の入らない場所=貧乏くさい場所に繁殖するという説と、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る説、この植物に覆われた家屋が貧相に見える説、ヤブガラシが茂ったことで貧乏になってしまう説など、様々ある様子でした。

ヤブガラシは写真の通り、根を掘り返すと地下茎で広がっていることがわかります。大変太い根で、なかなか抜けません。一度繁茂すると駆除が難しい原因はこの地下茎があるからです。
ヤブガラシの駆逐には、グリホサート系の除草剤、ラウンドアップやサンフーロンを使用するのが一般的です。葉から吸収された薬剤が根を枯らすのを期待しますが、一度では効果が限定的で数年間根気強く続ける必要があります。

そのため、薬剤の使用料は各社が規定している量を守って下さいね。

また、クズの除去にも使われるケイピンエースも効果的です。
強力な殺草力をもつ薬剤を木針に染み込ませた除草材で、根株に打ち込むと微量であってもクズ全体を枯らすことが出来ます。
ヤブガラシにも使うことが出来て、効果は大変高いです。
その分、取り扱いには十分に注意する必要があることや、こちらも数年は根気よく続けなければなりません。

薬剤に頼りたくない、または周辺に他の植物が多くて薬剤に頼れない場合は、徐々に弱らせたり、コントロールすることも出来ます。
最適期は春と秋で、春は新芽が出る前に根を出来るだけ引き抜いて除去したり、秋は地下茎に栄養を蓄えないように根を引き抜いたり地上部をとったりします。
地下茎へのダメージを繰り返し与えることで、勢いを弱めることが出来るので、適切なタイミングで対処すると良いです。

ちなみに今回調べてみた過程で、ヤブガラシの若芽や、葉や巻きひげを取り去った茎の部分が食用に出来ることをしりました。収穫は4~7月に出来るそう。
アクや辛味が強いので、塩茹でを繰り返し半日ほど水に晒すと食べられるみたいです。やりすぎると風味の辛味が減るので加減が難しいみたいですね。
食糧難になった時にヤブガラシの存在が見直されそうです。

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