· 

枝を切る場所

そろそろ緑地管理で樹木の剪定をする時期となりました。
樹木の剪定をする時、どこで切ったら良いのだろう?と迷いませんか。

樹木は枝を切った時に腐朽菌(ふきゅうきん)が切り口から入り、高温多湿の時期に胞子や菌糸によって広がり、腐朽(腐って崩れていく、または傷んでいくこと)していきます。
そのため、腐朽菌を出来るだけ樹木内に取り込まないように切ったり、傷口を保護したりする必要があります。
またその方法は樹木の種類によって様々あって調べるとかなり混乱することがあるでしょう。

多くの樹木をよく見ると枝の付け根に膨らみが有ることがわかります。
これは枝の付け根には枝組織と幹組織が混じり合っている箇所で、ブランチカラーと呼ばれています。水分や養分、エネルギーなどを枝や幹にスムーズに移動させる役割を担っています。
このブランチカラー、実は凄いんです!
枝が付け根で折れたり脱落した場合、細胞が様々な防御システムを発動し、幹へ腐朽が広がらないようにしてくれます。

そのため、剪定する際は枝の付け根にあるブランチカラーの真上で切ることが最も理想的。少し上だと枝から腐朽菌が入ってしまうし、ブランチカラーを傷つけるように幹スレスレで切ると幹に腐朽菌が入ってしまいます。
ちょうどブランチカラーの膨らみの直上で切ると、だいたいは間違いありません。

そして、念には念を入れ、傷口に殺菌剤を塗布しましょう。トップジンが有名ですが、製品それぞれの用法用量を確認して下さい。
例えばトップジンMは厚く塗るよりは薄く塗るほうが良いとされています。
自分の判断ではなく、説明書通りに使うようにすると、最大限の効果が得られます。

蛇足ですが、ブランチカラー直上で切らない方が良い樹木もあります。例えばバラです。調べられるのであれば、出来るだけ最善を尽くして樹木の剪定を行って下さい。

関西造園土木株式会社

〒652-0047

神戸市兵庫区下沢通2丁目2番21号

TEL:078-575-0451

FAX:078-575-0455

MAIL:office@kanzo.com

 078-575-0451